百科事典

アガロオリゴ糖とデオキシコール酸(発がん性の二次胆汁酸)の増加抑制

背景

腸内細菌のうち、クロストリジウム・サブクラスターXIVaは二次胆汁酸のデオキシコール酸(DCA)を産生することが知られています。そしてそのDCAは、大腸がんを引き起こすことが報告されています。

 

結果

通常の食餌に比べて、高脂肪の食餌をマウスに給餌すると、血清中のDCAの増加が観察されましたが、その変化はアガロオリゴ糖を投与されたマウスで抑制されました。

 

要約

アガロオリゴ糖は血液中のDCAの増加を抑制することができます。

 

今後の可能性

アガロオリゴ糖はDCAの増加を抑制することで、大腸がんの発症を予防できる可能性があります。

 

 

 

(Higashimura Y. et al., Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol., 2016)