百科事典

アガロオリゴ糖と小腸損傷予防

背景

インドメタシンやアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、筋骨格系の痛みや炎症の治療に世界中で一般的に使用されていますが、胃や十二指腸だけでなく、小腸にも潰瘍を引き起こします。

 

結果

20 mg/kgのインドメタシンを単回投与すると、小腸に複数の潰瘍が引き起こされましたが、そのインドメタシン誘発性小腸損傷の発生はアガロオリゴ糖を投与されたマウスで有意に抑制されました。

 

要約

アガロオリゴ糖は、インドメタシン誘発性の小腸損傷を予防することができます。

 

今後の可能性

アガロオリゴ糖の経口投与がNSAIDsによる小腸損傷を防ぐ治療に有益であり、新たな予防法や治療法につながる可能性があります。

 

 

 

(Higashimura Y. et al., J. Gastroenterol. Hepatol., 2014)