百科事典

枯草菌FZU103とオオクチバス(largemouth bass)における飼料要求率の改善

背景

養殖魚の生産性向上には飼料効率の改善が重要な課題であり、プロバイオティクスによる消化管内環境の改善が飼料要求率(FCR)に影響することが報告されている。オオクチバス(largemouth bass)は主要な養殖対象魚種の一つであり、菌株ごとの効果比較が求められている。

結果

オオクチバスを対照区、乳酸菌区(LGG:Lactobacillus rhamnosus GG)、乳酸菌区(LP:Lactobacillus plantarum)、枯草菌区(BS:Bacillus subtilis FZU103)の4群に分けて飼育した結果、飼料要求率(FCR)は対照区で最も高く、LGG区・LP区で有意に改善し、BS区ではさらに有意に低い値を示した(p<0.05、有意差レターa/b/c)。増体率(WGR)・特異成長率(SGR)についても、BS区で対照区より有意な改善が認められた。

要約

Bacillus subtilis FZU103の投与は、既存の乳酸菌プロバイオティクス(LGG・LP)と比較してもオオクチバスの飼料要求率をより顕著に改善し、菌株による効果の違いが示された。

今後の可能性

養殖現場において、菌株特性を踏まえたプロバイオティクスの選択が、飼料コスト削減と成長性能向上の両立に貢献する可能性がある。

(Chen X et al., Microorganisms, 2025)