百科事典

多菌株プロバイオティクスとハイブリッドグルーパーにおける増体量の改善

背景

ハイブリッドグルーパー(Epinephelus fuscoguttatus ♀ × E. lanceolatus ♂)は東南アジアを中心に重要な養殖魚種であり、成長効率の向上は生産性に直結する。腸内細菌叢は消化・栄養吸収や免疫機能に関与することが知られており、プロバイオティクスによる腸内環境の改善が成長性能に及ぼす影響が注目されている。

 

結果

60日間の飼育試験において、対照区(C)と比較し、単一菌株のBacillus cereus区(BC)、Exiguobacterium acetylicum区(EA)、陽性対照のLactobacillus acidophilus区(P)はいずれも増体量(WG)が有意に高く、BCとEAを1:1で混合した混合区(Mix)で増体量が最も高い値を示した。

要約

複数菌株のプロバイオティクスを併用投与することで、ハイブリッドグルーパーの増体量が単独投与よりも高まる可能性が示された。

 

今後の可能

養殖現場における成長促進を目的とした複合プロバイオティクスの活用が期待される。ただし本結果は特定の飼育条件下での知見であり、実用化にはさらなる検証が必要である。

 

(Xie G et al, Microorganisms, 2024)