百科事典
養魚池および湖におけるコイの腸内細菌叢の構成比較
背景
コイの健康と成長には腸内細菌叢のバランスが重要であり、その構成は飼育環境によって大きく異なると考えられている。
結果
養魚池で飼育されたコイでは、分類不能なSpiroplasma、Pseudomonas marginalis、Owenweeksia hongkongensis、Paludibacter propionicigenesが主要な構成種であり、これらで全体の50%以上を占めていた。
一方、湖のコイでは、Aeromonas hydrophila、Clostridium gasigenes、Romboutsia lituseburensisおよびR. sedimentorumが多くみられた。
湖のコイでは、存在率1%以上の種が分散しており、全体に占める割合はどの種も60%未満であったことから、多様な種が共存していることが示唆された。
要約
養魚池では特定の細菌種が優占する傾向が見られたのに対し、湖のコイではより多様性の高い腸内細菌叢が形成されていた。
今後の可能性
飼育環境の違いがコイの腸内細菌叢に与える影響を明らかにすることで、より適切な飼育管理や健康維持戦略の構築につながることが期待される。
(Ruzauskas M. et al., Animals, 2021)

