背景

MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)は、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの代謝異常が原因で肝臓に脂肪が蓄積する病気です。以前は非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）と呼ばれていました。飲酒が主な原因ではなく、生活習慣と密接に関係しています。進行すると肝炎や肝硬変、肝がんに至ることもあり、食事改善や運動が予防・治療に重要です

結果

マウスに対して高果糖コーンシロップとイヌリンを30週間与えた結果、肝臓中の脂質蓄積が減少しました。この結果からイヌリンはMASLDの予防に有用である可能性があります。

要約

イヌリンはMASLDを予防した。

今後の可能性

イヌリンが肝臓の脂質蓄積を抑制することで、MASLDの改善につながる可能性がある。

(Jung S et al, Nat Metab, 2025)