百科事典

ケストースと胆汁酸合成

背景

胆汁酸は肝臓においてコレステロールから合成されます。律速酵素のコレステロール7α-ヒドロキシラーゼ(CYP7A1)による反応を経て一次胆汁酸(コール酸、ケノデオキシコール酸)が作られ、脂質の消化・吸収を助ける役割を果たしています。また、小腸で再吸収されて再利用されます(腸肝循環)。

結果

ラットに高脂肪食とケストースを2週間摂取させました。その後、肝臓における遺伝子発現を測定しました。その結果、ケストースの摂取によって胆汁酸合成遺伝子であるCYP7A1の発現が増加しました。

要約

 

ケストースは胆汁酸合成を促進します。

 

 

引用文献 : Kuramitsu K et al, Nutrients, 2025