百科事典
チコリイヌリンは血糖値を減少させる
背景
インスリンの作用が低下することで血中の糖濃度が高まり、高血糖を示すことがあります。高血糖は動脈硬化など様々な疾患を誘発することが知られており、血糖値を過剰に高めないことが求められています。野菜の1つであるチコリから抽出されたチコリイヌリンは動物試験で血糖値を低下させることが知られていました。本研究はヒトに対するチコリイヌリンの血糖値低下作用を検証しました。
結果
49人の女性糖尿病患者に対して、毎日10gのチコリイヌリン、プラセボ群にはマルトデキストリンを与え、二ヶ月間試験を行いました。その結果、空腹時グルコース濃度がチコリイヌリン摂取群で有意に低下しました。
要約
チコリイヌリンは血糖値を減少させます。
今後の可能性
チコリイヌリンを継続的に摂取することで様々な疾患の予防につながる可能性があります。
引用文献
Farhangi MA et al, Prim Care Diabetes, 2016