百科事典

イヌリンと肥満幼児

背景

肥満は子供においても有病率が増加しており、1975年には4%が2016年には18%以上となっています。肥満の子供は二型糖尿病、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドローム、非アルコール性脂肪肝などの合併症を発症するリスクを高めます。本研究では肥満のタイの子供たちの体重や体組成に与える影響について調べました。

結果

イヌリン群には13g/dayのイヌリンを、プラセボ群にはマルトデキストリンを11g/dayを6ヶ月間摂取させました。その結果、骨格筋などの指標である非脂肪組織重量が増加しました。

要約

イヌリンの摂取によって非脂肪組織重量が増加しました。

今後の可能性

イヌリンが非脂肪組織重量を増加させ、疾患の予防につながる可能性があります。

引用文献 Visuthranukul C et al, Sci Rep, 2022.