抗菌ペプチドは病原性細菌から宿主を保護し、腸管バリア機能で重要な役割を担っています。肥満者の小腸では抗菌ペプチドが減少しており、プレバイオティクスによって、抗菌ペプチドを増加させることができれば、肥満の新たな治療戦略となります。
結果
西洋食とイヌリンを12週間摂取させ、腸の抗菌ペプチド遺伝子量を測定しました。その結果、抗菌ペプチド遺伝子量はイヌリン摂取群で増加しました。
要約
イヌリンは抗菌ペプチドを増加させます。
今後の可能性
イヌリンが抗菌ペプチドを増加させることで有害菌の増加を抑制する可能性があります。
引用文献 Beisner J et al, Front Immunol, 2021