百科事典
イヌリンは有用菌を増加させる
背景
プレバイオティクスの概念は 1995 年に導入され、「大腸内の 1 種類または限られた数の細菌の成長や活動を選択的に刺激することで宿主に有益な影響を与え、健康を改善する非消化性食品成分」を指しています。本論文ではプレバイオティクスの1つであるイヌリンが腸内細菌に与える影響を調査しました。
結果
軽度の便秘のある健康な成人が、4週間の治療期間中、毎日12 gのチコリ由来のイヌリンを摂取しました。また、糞便を採取し16SrRNAアンプリコンシーケンスによって腸内細菌叢を特定しました。その結果、有用菌であるBifidobacteriumやAnaerostipesが増加しました
要約
イヌリンの摂取によって有用菌が増加しました。
今後の可能性
イヌリンが有用菌を増加させ、疾患の予防につながる可能性があります。
引用文献
Vandeputte D et al, Gut, 2017